康芳夫

毛沢東は哲学者であり詩人、政治家でもあって、彼は一つ僕にとって重い課題でもあります

『ビオクラシー 福島に、すでにある』より小生インタビュー抜粋

―康さんのルーツは中国ということで、「毛沢東」の名も頭に浮かびます。

康 毛沢東は哲学者であり詩人、政治家でもあって、彼は一つ僕にとって重い課題でもあります。毛沢東の哲学には今でも非常に興味を持っています。

ただね、「影響を受けた」とか「乗り越えられちゃった」といった、そういうことはないですね。まあ、彼は政治家として最終的に大失敗。だから政治家としては買ってないけど、哲学者、詩人としては非常に面白い。革命政治家としては、世界に冠たる「大ペテン師」だったね。

―現代で活躍している、共産主義と民主主義を共存させる思考の例として、スラヴォイ・ジジェクさんの名を出されていました。

康 ジジェクは今一番最先端をいく、ポストモダニズム、超高度情報社会から発生した、コミュニストの奇形児だよ。彼は、非常に刺激的ではありますね。まあ、僕はそれを栄養として採るわけです。

つまり、僕の精神と肉体を強化するための栄養であって、それは君たちだって僕に色々なことを教えてくれる。そこは僕は非常に敏感に、そういう意味ではジジェクもドストエフスキーも君たちも、僕にとっては変わりないんだ(笑)。

・・・以上、『ビオクラシー 福島に、すでにある』より抜粋