『諸君!』昭和58年(1983年)2月号:「家畜人ヤプー」事件 第三弾!沼正三からの手紙:森下小太郎(連載32)
「家畜人ヤプー」事件 第三弾!沼正三からの手紙(2) 繰り返すことになるが、SM雑誌『奇譚クラブ』のともに常連寄稿家である私と沼の間に文通が始まったのは、昭和三十一年初めのことだったと思う。以来、約十年間、彼から葉書、手 […]
康芳夫、三島由紀夫を語る(12)
昭和四十四年 『ぜひ、あれを見つけ給え。あれこそは戦後最大の傑作だよ。マゾヒズムの極致を描いたまったく恐ろしい小説だ。出版する価値のある本だ』 そう三島由紀夫は小生に熱を込めて家畜人ヤプーの内容を語りつづけた。 康芳夫、 […]
拝聴 康芳夫先生「神を呼ぶ男」:Fukujin N0.11 2006 より・・・31
拝聴 康芳夫先生「神を呼ぶ男」・・・31 上杉 ダイナミズムって面倒くさくないとダメなんでしょうね。 南 周りを巻き込まないといけないからね。 康 面倒くさいことってたいしたことないんだよ。腹を据えていれば怖いこともない […]
集英社パーティで茂木健一郎大兄とバッタリそうぐう
2、3日前 集英社パーティで茂木健一郎大兄とバッタリそうぐう。 彼いわく、康さんの小生に対する公開質問(「希代の怪脳科学者・茂木健一郎君教えて下さい。なぜ、天才は発狂する?なぜ、オウム真理教信者は超エリートだった?」康芳 […]
虚業家宣言(59):遠足から抜け出して退校
遠足から抜け出して退校 『暁星』を飛び出すチャンスは意外に早くやって来た。一年の秋、遠足があった。その頃、都心の小学校の遠足というと必ずそうであったように、『暁星』でも一年の遠足は井之頭公園に行くのが慣例になっていた。が […]
虚業家宣言(92):二兎を追って二百万円損する(3)
二兎を追って二百万円損する(3) もう一つは、テレビ放映権の問題である。 テレビ放映に関してはTBSがことのほか熱心で、私の方もTBSなら異存のあろうはずがなく、ほぼ決まりかけていた。売り値は、これも三千万円。 ところが […]
ボクらの都知事はネッシー探検隊長!!(慎太郎賛否両論 平成13年6月 石原慎太郎研究員会 より)・・・9
モヤモヤとした反感(2) 時代が右に流れたから人気が出たのではなく、時代が石原さんとフィットしたのだと思うね。細川護熙のときのように、漠然とした人気ではなく、シッカリしたバックグラウンドに支えられているんです。 石原さん […]
虎と空手武道家の死闘ショー(7):白目をむいたドーベルマン
虎と空手武道家の死闘ショー(7):白目をむいたドーベルマン さっそく、東映のプロデューサーとスタッフは山元師範の故郷、熊本に飛んだ。彼は地元熊本で、トラとの死闘に向けた練習を開始していたのだ。 しかし、数日後、私にその東 […]
虚人は本能の強さで生きる:虚人のすすめ―無秩序(カオス)を生き抜け (集英社新書)より抜粋
虚人は本能の強さで生きる このように興行という虚業の世界は一枚底板をめくると地獄が顔をのぞかせているようなところである。当然、神経がタフでないとやっていけない仕事である。だから真の虚業家は血と汗と胆の匂いがする。 ところ […]
逆ユートピアの栄光と悲惨:家畜人ヤプー解説(前田宗男)より・・・25
逆ユートピアの栄光と悲惨・・・25 三島由紀夫は、「この作品の諷刺やアナロジーを過大評価してはいけない」(『小説とは何か』と、したり顔に忠告しているが、このような小説から「諷刺」や「アナロジー」をとり去ってしまったら、辛 […]