ニッポン最後の怪人・康芳夫

左派ポピュリズム問題

先日、朝日で「左派ポピュリズム」問題が大きく取り上げられていたが、この問題

小生十数年前からそれこそ声を大きくして世間の注意を喚起していたのだが、いっこうに燃え上がる気配がなかった。当時、世間が余り関心を示さなかったということか。

いわゆる政治的ポピュリストが保守の独占で、これに対抗すべき左派、リベラルポピュリストが出てこなかったのが不思議でならなかった。

かつて、戦後間もなく、共産党、徳田球一、社会党はテロに倒れた浅沼稲次郎、しばらくして社会党始めての女委員長となったかの土井たか子女史もそれぞれに大活躍したではないか。いずれも錚々たるポピュリスト政治家だった。

これに比して、保守党は近々では田中角栄から小泉純一郎に至るまで、錚々たる人々がぞくぞく誕生している。

アメリカにもトランプ大統領が誕生し、欧州でも次々左派右派問わずユニークなポピュリストが誕生しつつあり、非常に込み入ったというか面白い状況になりつつある。

翻って、我が大日本国に何故左派ポピュリストが誕生しないのか。

要は、左派、リベラルにいわゆるキャラのたつポピュリストが生まれてこないという社会的政治的風土が一種のガンとしてあるということか。