康芳夫とその弟子「テリー伊藤」の始まりはオリバー君の世話係だった・・・1【月刊キング(2007年10月 NO.13 より)】
---ずばり、康芳夫さんの凄さってなんでしょうか?
「とにかく『怪しい』ことですよ。たとえば『怪しいファッション』で着飾ったって、一年もすると馴染むわけですよ。ロック・ミュージシャンでも『危険だな』って言われても、そのうちスタンダードになっていく。あのエクササイズで話題になったビリー(『ビリーズ・ブートキャンプ』の主宰者)っているでしょう?彼って、深夜の通販番組に出ている時は怪しかったじゃない?それが来日してメジャーになると、一気に怪しさが消えてしまう」
---フォーマット化されてしまう、というか・・・・・・。
「『怪しさ』を今なお持続しているという、もの凄さ。だって、康さんみたいな人って、今の時代でも、街で見かけないじゃん?サラリーマンとは別次元のところにいますよね。世の中に対するアンチテーゼとして、単にファッションで着飾ることとは違うんですよね。身体に流れている『血』というか本質的な凄さがあるから、いつの時代でも新鮮だし、何かを企む『怪しさ』が持続するんですよ」
---その「本質的な凄さ」の正体は何なんでしょうか?
「いや、正直わからない。わかろうとも思わないし、わかる必要もない気がするんですよ。この連載を続けても康さんのことなんて理解できないですよ(笑)。もちろん康さん自身も『俺のことを理解されてたまるか』というスタンスだろうし」
・・・次号更新に続く