ニッポン最後の怪人・康芳夫

虚人(康芳夫)、虚人(康芳夫)を語る(10)

僕がオウムにひかれたことはまったくなくて、むしろ麻原が僕のところにいただけの話。それから、三島の日本浪漫派という考えと、この社会は完全な破滅というか、退屈極まりない社会に向かっていくということについて、シンパシーはあるけど、別に日本浪漫派に共鳴するとか、そういうこともない。それは非常に重要な考え方だと思ってはいるけど、オレはオレで自分の考え方を創るから。

はじめからオレは「世を睥睨するスフィンクス」だった。オレは「必ずこの世界をどうにかしてやろう」と思って、小中学校時代から考えてる。理論というより、無意識にね。

小学生の頃から勉強はしなくても成績は悪くなかったけど、でも先生をバカにしっちゃってるから駄目なんだよ。例えば中学2年になった時に、社会科の先生に徹底的に憲法9条を中心とする問題を追求したら、先生が答えられなくなって「君ちょっと頭がおかしいから、もう学校こなくていいよ」って。まあ元々学校にはあんまり行かなかったんだけど。

学校に行っても何も問題が解決しないから、例えばそこにオレを教えに導いてくれる人や同志がいればいいんだけど、いなかった。だから自分で色々勉強するしかない。何考えてるかわかんないから、みんなオレのところに寄ってこなかった。なんで自分がそうなったかはわからなくて、それは創造主の導きじゃないかと。

・・・『虚人と巨人 国際暗黒プロデューサー 康芳夫と各界の巨人たちの饗宴』より抜粋

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