暗黒星雲の彼方に:高橋源一郎・・・その2
暗黒星雲の彼方に:高橋源一郎・・・その2 タブーと『良心』について明快で決定的なことをいったのはフロイトである。 《では『良心』とは何であろうか。言葉が証明するところによると、それは人がもっとも確実に知っていることの一つ […]
暗黒星雲の彼方に:高橋源一郎・・・その3
暗黒星雲の彼方に:高橋源一郎・・・その3 「文学」という世界を、一つの小宇宙、銀河系星雲のようなものと考えてみる。すると、その中心には膨大な星々の群れがある。それら、わたしたちがふだん「文学」と呼びならわしている作品群は […]
「神をどう思いますか?」と聞かれたら、あなたはどう答えるだろうか
「神をどう思いますか?」と聞かれたら、あなたはどう答えるだろうか 具体的な神の名前とイメージを思い浮かべる人もいれば、「そんなものはない」という人もいるだろう。だが、神を信じることで道が開かれることもある。 かつてボクシ […]
暗黒星雲の彼方に:高橋源一郎・・・その1
暗黒星雲の彼方に:高橋源一郎・・・その1 わたしは『家畜人ヤプー』をさまざまな版で、すでに三度読んだ。今回の解説のために読むのが四度目ということになる。 前回、「完結篇」刊行時、わたしは時評に次のように書いた。 「・・・ […]
虚業家宣言(112):例によって吹きまくる(1)
例によって吹きまくる(1) この、私のネス湖探検隊派遣計画がスクープされたのは一月十九日である。『共同通信』の特ダネだった。 私の方としては、もう少し準備を煮つめ、トム・ジョーンズの仕事を終えたところで発表というつもりで […]
虚業家宣言(111):二十世紀最大のロマン(2)
二十世紀最大のロマン(2) そして、まさにそういうときに私はネッシーに出会ったのである。 謎の怪物ネッシー。数千人の目撃者がおり、写真もありながら、生物学的な詳しいことは何一つわかっていない。 これこそ、二十世紀最後のロ […]
沼正三 自筆原稿:『最初の家畜は人間だった』
ここに、三首の和歌を併記してみよう。『家畜人ヤプー』執筆の遠因を説く手がかりともなりそうだからである。 貧すれば鈍するとかや金持に なりし日本は賢人ばかり ---曽宮一念『雁わたる』 あしざまに 国をのろひて言ふことを […]
現代用語辞典・アングラ版(ウラヨミ版):康芳夫
エディプスコンプレックス / エリート / オ◯ニー / 奇襲 / 奇想天外 ◆エディプスコンプレックス 教育ママに性欲の処理をしてもらった息子の心に残る傷=本人の性的不能の外傷的表現。もっといい女とやりなさい。 ◆エリ […]
畜権神授説・沼正三『家畜人ヤプー』と日本神話の脱構築:巽孝之・・・その32
日本神話を脱構築する:畜権神授説・沼正三『家畜人ヤプー』と日本神話の脱構築:巽孝之・・・その32 日本的本質が西欧と対峙しているのか、それとも西欧的言説にあらかじめ馴致された日本的本質という構図こそが、もうひとつの日本的 […]
『虚人魁人 康芳夫 国際暗黒プロデューサーの自伝』(46):助監督のアルバイト・・・1
虚人魁人 康芳夫 国際暗黒プロデューサーの自伝/康芳夫(著)より 助監督のアルバイト(1) いまでも、この年の五月祭は東大の同窓生たちと会うごとに新鮮な思い出としてよみがえってくる。また、これほど大学中や社会をにぎわせた […]