康芳夫

原発建設の歴史は、確かにここまで卑怯な手段でやってきたかもしれないけれど、地上40階のマンションに住んでる人間が電気無しでは生活できないって問題も、それは現実としてあるわけです

『ビオクラシー 福島に、すでにある』より小生インタビュー抜粋

―今も企画が山積みでお忙しそうな康さんですが、お休みの日は何をされていますか?

康 休みの日は寝て、世界の果てを考えていますね。

―何をされている時に一番幸せを感じますか?

康 宇宙の果てが何かを考えることだね。そこに「果てはない」という。

―康さんは、原発事故から5年目を迎える福島については、どんな想いをお持ちですか?

康 福島については、室井(佑月)が知らない間にいっぱしの評論家になっちゃって(笑)。言ってること、やってることは理屈の上では正しいと思うよ。

でも現実問題、原発の廃止は無理でしょう。あの事故はたまたま福島で起きたけど、今やいつ中国やインドなんかで、とんでもないことが起きてもおかしくない。第2、第3の事故は今後いつでも起きます。でも、だからといって原発は止められないんだよ。

そもそも代替エネルギーだって確立されてない。原発建設の歴史は、確かにここまで卑怯な手段でやってきたかもしれないけれど、地上40階のマンションに住んでる人間が電気無しでは生活できないって問題も、それは現実としてあるわけです。

・・・以上、『ビオクラシー 福島に、すでにある』より抜粋