滞日中の狂態ぶり（4）
そして翌日の舞台でトムは叫んだ。
「日本に来て三日間、オレは何もしてないんだ。もう誰でもいいから今夜、オレのホテルに来てくれ」
いい気なものである。
まあ、しかし、これはこちらで用意した、いわばプロだが、トムの場合は、志願者が多かったのも類がないだろう。どういう手を使ってか、トムの部屋に押しかけてくる。一応ガードマンが二十四時間いるし、トムが連れて来た、元ヘビー級チャンピオンというボディ・ガードもついているのだが、女の子の場合はフリーパスで部屋に入れてしまう。入ってしまうと、もう最底三十分は出てこない。何をやってるのかは言うまでもなかろう。某有名ポルノ女優、某ジャズ歌手、某ディスク・ジョッキー、みんなこの口だ。
トムの来日に際し、一千五百人近い応募者のなかから十人のマスコット・ガールが選ばれ、トムの身辺に付き添っていたが、敢えて名は明かさないが、彼女たちの半数以上は、トムとセックスしているはずだ。
結局、滞日十日間の間にトムが相手をした日本女性はプロ、セミプロ、素人、合わせて三十人はくだらない。キスだけなら約五百人。この面では、新記録といってよかろう。さすがの私も、この件に関してだけは、後味がきわめてよくなかった。
最後にこのトム・ジョーンズの収支決算だが、税金の関係で正確な数字を上げることはこ勘弁願うとして、これまで私が手がけたもので、興行的には最も成功したということだけ言っておこう。
・・・・・・次号更新【第七章 ネッシー探検隊】に続く
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『虚実皮膜の狭間＝ネットの世界で「康芳夫」ノールール（Free！）』
真の虚業家の使命は何よりも時代に風穴を開け、閉塞的状況を束の間でもひっくり返して見せることである。「国際暗黒プロデューサー」、「神をも呼ぶ男」、「虚業家」といった呼び名すら弄ぶ”怪人”『康芳夫』発行メールマガジン。・・・配信内容：『康芳夫の仕掛けごと（裏と表），他の追従を許さない社会時評、人生相談、人生論などを展開，そして・・・』・・・小生 ほえまくっているが狂犬ではないので御心配なく 。
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