トム・ジョーンズ来日
昭和四十八年二月十八日、夜七時五十分。超満員の大阪フェスティバルホールが一瞬、水を打ったようにシーンとなった。八割を越える女性客の視線が何かを求めるような期待感でステージの一点に集中している。
一瞬、司会の斎藤努の声が一際高くひびきわたった。
「ジス・イズ・トム・ジョーンズ!」
上着丈の短い黒のタキシード、フリルつき純白のブラウスにリボンタイ。パンタロンの裾は長く割れ、そこから真紅の裏がのぞいている。
アップテンポでたたみこむように始まったオープニング・ナンバーは『イントロダクション』。スポットライトがステージを走る。
トムが現われた瞬間から、もう客席は興奮の渦であった。
「トムー!」
「キャー、トムーッ!」
客席には、朝丘雪路と津川雅彦、アントニオ古賀、桂三枝、池坊保子などの顔も見える。
二曲目の『愛のともしび』、三曲目の『ブライト・ライツ』を歌い終わる頃には、もうトムは汗ビッショリ。身をくねらせ、汗を飛ばして歌いながら、トムはリボンタイをほどき、それで汗をぬぐう。そして客席へ向かって投げた。
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トム・ジョーンズ来日の記者会見:ブランド化戦略を駆使した記念すべき虚業 https://t.co/PtGVuNPI1a #康芳夫 pic.twitter.com/SGnDUxid3J
— 康芳夫(国際暗黒プロデューサー) (@kyojinkouyoshio) April 16, 2018
これで、トム・ジョーンズ日本公演の成功はまちがいない https://t.co/fDYs7ceKrZ 虚業家宣言 #康芳夫
— 康芳夫(国際暗黒プロデューサー) (@kyojinkouyoshio) October 4, 2018
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