逆ユートピアの栄光と悲惨:家畜人ヤプー解説(前田宗男)より・・・1
2019年10月9日
逆ユートピアの栄光と悲惨・・・1 ジャン・ジュネの作品、たとえば『花のノートルダム』を一読して、私の感得するものは、ある比類ない優しさである。「飛び疲れて、電柱にとまっていたら、風が来て、いら草の溝(どぶ)へ吹き落した、 […]
逆ユートピアの栄光と悲惨:家畜人ヤプー解説(前田宗男)より・・・22
2021年3月1日
逆ユートピアの栄光と悲惨・・・22 この小文を草しながら、私は、いささかペダンティックな雰囲気が濃厚すぎることに気がとがめているのだが、最後にもうひとり、サルトル氏に御登場願わなければならない。サルトルが想像力についての […]
逆ユートピアの栄光と悲惨:家畜人ヤプー解説(前田宗男)より・・・17
2020年9月1日
逆ユートピアの栄光と悲惨・・・17 同様の趣向がいたるところにばらまかれていて、「天の岩戸」が「Amen in heart(アーメン イン ハート)」の転訛であったり、「アマテラス」が白人女の名「Anna Tellus( […]
逆ユートピアの栄光と悲惨:家畜人ヤプー解説(前田宗男)より・・・13
2020年5月11日
逆ユートピアの栄光と悲惨・・・13 マルクーゼは、精神分析を社会科学的に拡大しながら結局は「抑圧的な生産性を人間の自我実現として讃美する」ことに終始している新フロイト派の連中に、我慢ができなかったらしい。そこで、マルクー […]
逆ユートピアの栄光と悲惨:家畜人ヤプー解説(前田宗男)より・・・10
2020年3月10日
逆ユートピアの栄光と悲惨・・・10 「ほんとうは不味いものを、信仰で錯覚させるのは、やはり使用者側の狡知ではありませんか?」という、批判を籠めた問いは、慈畜主義(チャリテイズム)を唱えてヤプーたちに福音をもたらした美しい […]
逆ユートピアの栄光と悲惨:家畜人ヤプー解説(前田宗男)より・・・3
2019年11月20日
逆ユートピアの栄光と悲惨・・・3 ユートピアは、往々俗識に背いて、アンチ・ユートピアの形をとることも、言い添えておく必要がある。簡明に、影像的比喩として語るならば、けだるい逸楽的な大気に包まれた田園に、獣類、鳥類、植物、 […]