「猪木対アミン」は実現せず(2)

奇抜な発想で世界をアッといわせた非凡な”虚業家”:安部譲二(特冊新鮮組元祖 No.274 平成13年3/15 より)

奇抜な発想で世界をアッといわせた非凡な”虚業家”:安部譲二(特冊新鮮組元祖 No.274 平成13年3/15 より)

昭和五十二年。

「ベンガル虎対唐手名人のデスマッチ」

これは企画だけで、余りに危険だと警察から文句が出て、実現はしませんでした。

金網の中に虎と唐手名人を入れて、殺し合いをさせようと、康芳夫はしたのです。

昭和五十四年。

「アミン大統領対アントニオ猪木」

元ボクサーのアミンは、自分の愛人だった外務大臣を、パリのシャルル・ドゴール空港のトイレの中で、白人青年とセックスをしたとして、首を斬り落としたという凶暴無比な、アフリカの小国の元大統領です。

その悪名は世界に鳴り響いていました。

あのアミンなら、アントニオ猪木の顎を掴んで、捻じ切ってしまうに違いないと、皆とても楽しみにしていたのですが、遂に実現はしなかったのです。

・・・次号更新に続く