石原総理なら大臣に起用!?(1)

奇抜な発想で世界をアッといわせた非凡な”虚業家”:安部譲二(特冊新鮮組元祖 No.274 平成13年3/15 より)

奇抜な発想で世界をアッといわせた非凡な”虚業家”:安部譲二(特冊新鮮組元祖 No.274 平成13年3/15 より)

昭和五十八年。

「ノアの箱舟探検隊」を組織しました。

まだバブルの弾ける前の日本を、走り回って康芳夫はスポンサーを集めたのです。

確かめてはいませんが、関係者から僕自身が聞いた話では、いろんな企業から康芳夫は実に三十億円もの資金を、喜んで出させたといいます。

以前から親しくしていた僕は、この探検隊の副隊長を、康芳夫に頼まれたのですが、女房殿は、

「その歳まで何とか生き延びたんだから、アラビアなんかに行って、そんな舟なんて探すことはないわよ」

なんて否定的なことを言うのですが、これは康芳夫に会ったことがないからです。

会ってしまったら最後、康芳夫を拒める女はいないし、出資や配役を断われる男も、日本にはまずいません。

・・・次号更新に続く