グローバル化の波に逆らうことこそ、経済の激動時代をかいくぐる鍵がある
マス化することでブランド力が衰退するのであれば、それを維持するには、ある一定以上の生産を行なわず、一定数以上の人に浸透させないということが一つの鉄則となる。
私は時流に反してグローバル化の波に逆らうことこそ、経済の激動時代をかいくぐる鍵があると思っている。
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1977年、春、日本武道館。待望の初来日を果たしたKISSコンサート(ライブという呼び方は一般的ではなかった)の入場を待つ長い列の中に、中学生だった筆者もいた。ロゴ入りのチケットを握りしめ、5、6時聞は並んだろうか。ともかく、入場に随分時間がかかったという印象が強く残っている。コンサート自体は、もちろん、エキサイティングだった。いまとは比べものにならない、貧相な音響楽器だったと思うが、オープニングアクトのBOWWOW、そして、ジーン、ポール、エース、ピーター・・・オリジナルメンバーだったKISSの演奏、おなじみ火を噴くジーン・シモンズ。あっという間の、2時間弱は、ローティーンの筆者にとって、夢、いやイリュージョンそのものに思えた。
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