ニッポン最後の怪人・康芳夫

ノムさん逝く

ノムさん遂に逝ったか。

小生どちらかと云えば先に逝ったカミさんとのコミュニケーションが深かった。六本木の寿司屋でお互い常連。いろいろ話したが野球人としてはユニークではあったけど、ノムさんの人生論は云ってみれば並のレベルだったね。

それにしても野球人夫婦としては珍妙なカップルだったな。まあ夫婦でゆっくりやすめや。

印象的だったのはノムさん逝去後MRジュニア、ノムさんジュニアがこぞってTV出演した事だ。

特にMRジュニアの表情は複雑極まるものだったね。

MR以下野球界代表が次々弔辞を述べる中、際立っていたのはMRとノムさんを暗に対比していたことだ。

野球人・人生評論家としては圧倒的人気だったノムさんと圧倒的な大衆的人気を誇るMRとの差異がはっきりし、それに対しMRジュニアが人気タレントとして自分のおかれているフィクショナルな状況と重ねあわせて戸惑っているのが表情に現れていたからだ。

強いて云えばMRジュニアの表情には、俺と親父は一体何者なのかという自問自答の「軋み」が、ひしひしとTV画面を通じて伝わってきたのだ。

俗に「から人気」という表現があるが少々回りくどいいい方になったが、つまりそうゆうことなのだろうか。