最近のネッシー騒動
1969.7 米青年が自作の小型潜水艇で水中調査
69.8 ネス湖の隣モラー湖でも怪猷出現が伝えられる
71.4 生け捕りに100万ポンド(8億6400万円=当時)の懸賞金
73.9 日本のネッシー探検隊がネス湖を潜水調査
73夏 北海道・屈斜路湖に怪獣クッシー出現騒ぎ
76.5 米ボストンの応用科学アカデミーが二十数人の大調査団
77.7 ニュージーランド沖で日本漁船の網に大きな死体。「ネッシーか」と大騒ぎ。後にウバザメ説
83.1 中国の青海湖でネッシーばりの怪しい大動物発見の報道。科学者チームの調査で否定される
七六年にネス湖に取材してスペシャル番組を作り、日本テレビで放送したこがあるテレビディレクターの矢追純一さん(五八)は「ネッシーがいるという思い入れがあったわけではないんです。ロマンですよね。いたら楽しいな、本当かいな、という」と話す。
番組はいろんな人の意見を聞き、映像とともに紹介したという。視聴率は二〇%を超す高さだった。
今回の報道について「こんなに騒ぐことかな。きっと話題がないんでしょう」と淡々としている。
「ネッシーはいない、という証明もできていない。まだロマンの域にある。新しい写真をとったという人がまた出てくるかもしれない」
七三年秋にネッシーの探索隊を送り出したプロデューサーの康芳夫さん(五六)は「あの写真に魅せられてネス湖にまで行ったようなもの。大きな根拠が崩れてしまうのはとても残念だ。でも、私はまだあそこに何かあると思っている」と話す。