ニッポン最後の怪人・康芳夫

私の事務所には殺人者が集まっていた

1982年×月×日

その男のことは、本当に印象に残っていない。恐らく、片目(左目)は見えてない状態だった。

身なりは至って普通で、ヒッピーのような服装。まだ痩せてて、髪の毛は長かった。

私が出版した“20世紀最大の奇書”『家畜人ヤプー』にも彼は興味を示していたようだ。

私に「『ヤプー』の作者に会わせてもらえないか?」って頼んできたり、当時は出版社に遊びに来てる熱心な読者のひとりという様子だった。

その他に覚えていることといえば、彼が「インドに修行に行きます」って言っていたことと、薬事法違反で捕まったと語っていたことだ。

続きは、覚醒ナックルズ【闇シリーズ】ニッポン最後の怪人 康芳夫の「暗黒老人日記」 第一回 麻原彰晃が来た(その1)