『滅亡のシナリオ』:プロデュース(康芳夫)

プロデュース(康芳夫)
ノストラダムス(原作)
ヒトラー(演出)
川尻徹(著)精神科医 川尻徹

ソ連侵攻は予言どおり「かに座」の日に開始された

「では、どんな史実が、予言と対応しているんですか?」

「第九章八三番は、前に説明しただろう?」

「はい。”太陽が牡牛座の二◯番目に位置する時、大地は震え、満員の大きな劇場は崩壊し・・・・・・”という詩ですね」

「これで実体ヒトラーは、牡牛座の二◯番目に太陽が位置する一九四◯年五月一◯日、午前五時キッカリに、西部戦線へ機甲師団を突進させた。このように月日が予言と対応しているものは、ひじょうに分かりやすい。対ソ侵攻の開始もそうだ。これは第六章二四番の、

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火星と王位の杖は一つになり

かに座のもとに悲惨な戦いが

短い間、新しい王が聖別された後に

長い期間、地を平和にするだろう

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に対応しているんだ」

・・・・・・・・・次号更新【ソ連侵攻は予言どおり「かに座」の日に開始された(2)】に続く