虚業家宣言(72):第六章 トム・ジョーンズ
2017年4月3日
第六章 トム・ジョーンズ 狂乱のステージ(1) 昭和四十八年二月十八日、夜七時五十分。超満員の大阪フェスティバルホールが一瞬、水を打ったようにシーンとなった。八割を越える女性客の視線が何かを求めるような期待感でステージの […]
虚業家宣言(108):応募者二千人(2)
2019年3月18日
応募者二千人(2) そこで、世界中の夢と冒険を求める青年たちが、ここに国際的なビッグ・アドヴェンチャー・プロジェクトを発足させた。各国の有志によってパーティが結成される探検計画である。 キミにも参画のチャンスがある! [ […]
虚業家宣言(112):例によって吹きまくる(1)
2019年5月30日
例によって吹きまくる(1) この、私のネス湖探検隊派遣計画がスクープされたのは一月十九日である。『共同通信』の特ダネだった。 私の方としては、もう少し準備を煮つめ、トム・ジョーンズの仕事を終えたところで発表というつもりで […]
虚業家宣言(70):茅総長”バット殴打事件”の真相(2)
2017年3月22日
茅総長”バット殴打事件”の真相(2) ついには学生大会が開かれ、茅総長がその場に呼び出されて、つるし上げが始まった。壇上に押し出された茅総長は、学生たちの追及にヘドモドして満足に答えることもできず、しきりにメガネをこすっ […]
虚業家宣言(117):生存の可能性は五分五分(4)
2019年7月11日
生存の可能性は五分五分(4) オクスフォード、ケンブリッジ両大学の『ネス湖生物研究班』が、一ヵ月にわたる潜水と音波調査の結果を報告したもので、それには、<時速五十キロのスピードで泳ぐ、全長十五~二十五メートルのプレシオザ […]
虚業家宣言(99):糸山英太郎のこと(1)
2019年1月8日
糸山英太郎のこと(1) 糸山英太郎クンの使いの者と称する男が私の事務所にどなり込んで来たのも、その頃のことである(あとで、この男は糸山クンとは何の関係もなかったことがわかったが)。かねてから、私は彼のヴァイタリティを高く […]