康芳夫、三島由紀夫を語る(13)
2024年1月29日
昭和四十四年 『ぜひ、あれを見つけ給え。あれこそは戦後最大の傑作だよ。マゾヒズムの極致を描いたまったく恐ろしい小説だ。出版する価値のある本だ』 そう三島由紀夫は小生に熱を込めて家畜人ヤプーの内容を語りつづけた。 康芳夫、 […]
風俗奇譚(昭和45年7月臨時増刊号)小説 沼正三【著:嵐山光三郎】:連載8 あばかれた代理人の正体
2016年5月18日
あばかれた代理人の正体 問題の4月18日。 赤坂の「ザクロ」で、ブタノは、谷貫太氏と面会した。連れてくるはずの沼正三はあらわれず、KとなのるT出版社のプロデューサーを連れてきた。 「なぜ、約束した沼正三をつれてこなかった […]
風俗奇譚(昭和45年7月臨時増刊号)小説 沼正三【著:嵐山光三郎】:連載4 魔の五千円札
2016年3月18日
風俗奇譚 昭和45年7月臨時増刊号より 魔の五千円札 校正という仕事は、実に苦痛のともなう作業である。豊富な言語知識と、細心の注意が要求される。精神を、文章のすみずみに集中していないと、すぐに見おとしてしまう。 普通、一 […]
「家畜人ヤプー」贓物譚(ぞうぶつたん)・・・『潮』昭和58年(1983年)1月号より(連載4)
2017年4月19日
森下君は実は何にも知らないのだ・・・・・・(1) 三十年前、私は肺結核の手術を含めての療養の身であり、稼ぎに困じての手すさびに、まずは手近に、巷の妖しき諸雑誌への投稿為し、幾ばくかの日銭稼ぎを始める。日陰に身を置く市民権 […]
沼正三のプロペラ航空機:劇的な人生こそ真実(萩原朔美:著)より・・・6
2019年9月4日
劇的な人生こそ真実―私が逢った昭和の異才たち 沼正三のプロペラ航空機・・・6 ショックだった。何も知らない若造には、あまりに奇異な世界だった。快楽がこんな不思議な行為を生み出すのだという事実に新鮮なおどろきがあった。 ス […]
「覆面作家は高裁判事」東大卒のエリート:東京新聞(1982年(昭和57年)10月2日(土曜日))−2
2017年4月28日
戦後の文学界に衝撃 マゾの奇書「家畜人ヤプー」 「覆面作家は高裁判事」東大卒のエリート−2 この小説の作者を東京高裁の倉田氏(民事八部総括判事)と断定したのは、雑誌「諸君」の「家畜人ヤプーの覆面作家は東京高裁倉田卓次判事 […]