ネッシーで落選(1)

ボクらの都知事はネッシー探検隊長!!(慎太郎賛否両論 平成13年6月 石原慎太郎研究員会 より)

ボクらの都知事はネッシー探検隊長!!(慎太郎賛否両論 平成13年6月 石原慎太郎研究員会 より)

ネス湖の怪獣を探す『ネッシー探検隊』は、最初、SF作家の小松左京さんに隊長をお願いする予定だった。ところが、ネッシー探検隊の結成を聞きつけた石原さんが「オレがやってやる!」って(笑)。彼らしいですよ。

ところが外国のマスコミが「日本人が金に飽かして神聖な湖を荒らしに来た」って大騒ぎしはじめた。それで石原さんが矢面に立たされてしまって気の毒でした。やがて外国のマスコミに乗せられた形で、日本のマスコミまで批判をはじめてきた。

タカ派とネッシーの取り合わせが面白かったのでしょう、揶揄の対象になってしまった。マスコミはそういう軽薄なものかもしれないけれど、「すっとんきょう」だの「おっちょこちょい」だのと、中傷された。とくに朝日新聞が厳しくて、天声人語に2回も書かれた(笑)。当時の天声人語は、深代惇郎の筆ですよ。あの希代の名文家が噛みついてきたんだから。

あの頃の石原さんは参議院から衆議院に鞍替えしたばかりで、翌年には都知事選に打って出てるわけですよ。そんな石原さんを内外マスコミのバッシングに巻き込んじゃって、僕としては迷惑かけちゃったなあ、申し訳ないという気持ちです。

・・・次号更新に続く