『滅亡のシナリオ』:プロデュース(康芳夫)

プロデュース(康芳夫)
ノストラダムス(原作)
ヒトラー(演出)
川尻徹(著)精神科医 川尻徹

ロンメル元帥こそ”最終軍団”の指導者だった!(1)

「クレテはエーゲ海のクレタ島だが、ここでは隠喩(メタファー)になっている。クレタ島は、ギリシャ神話で怪物ミノタウルスが閉じこめられた迷宮で有名だな。テサリーは、やはり古代ギリシャの半島だが、ギリシャ彫刻に使われる大理石を産出する岩盤地帯だ。とすると、地下に人工洞窟などを建設できる半島か島のことではないかと思う。つまり、壊滅したドイツ帝国から、大勢の人々が、そのような地へ海から逃れたと予言しているわけだ。それには当然、Uボートなどの潜水艦が用いられたろう」

「そういえば落合信彦氏も『20世紀最後の真実』の中で”ヒトラーとエバ・ブラウンはベルリンから飛行機でノルウェーのUボート基地に脱出し、アルゼンチンへ向かったのではないか・・・・・・”という推測を述べてます」

「まあ、Uボートに守られた護送船団が南に向かったのは、この予言からも明らかだ。それにはエバ・ブラウンもマルチン・ボルマンも乗っていただろうし。しかし、実体のヒトラーは乗っていなかった。彼は、この前も言ったように、異母兄のアイロスになって生き延び、ベルリンに留まって、ここから指令を出していた」

「そうすると、この予言にある”指導者”とは誰なのですか?ボルマンですか?」

「いや、総統秘書だったボルマンに、最終軍団のような軍事集団を指揮できるわけがない」

「では、誰だったんです?」

「それは、ロンメルだよ」

「ロンメル・・・・・・!?」

またまた中田は絶句した。

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滅亡のシナリオ:ロンメル元帥こそ”最終軍団”の指導者だった!

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・・・・・・・・・次号更新【ロンメル元帥こそ”最終軍団”の指導者だった!(2)】に続く