ニッポン最後の怪人・康芳夫

私はこうして「麻原の師匠」と呼ばれた

1995年3月×日。

私はテレビであの男を再び見つけた。一連のオウム関係の事件が明るみになった頃だ。

「あぁ、あの男だな」って思ったよ。麻原彰晃が私のところに出入りしていた時代から、既に20年くらいが経過していた。

彼の存在を再確認したのは「坂本弁護士殺人事件」の時だ。確かに、昔の印象は「まぁ、(何かを)しないでもないかな」という男だった。当時から、“雰囲気”はあった。まさか《殺人者》だとまでは思わなかったがね。

地下鉄サリン事件の時は、「宗教的信念に基いているなら、なんでもやるべきだ」と言っていたかつての私の考えとの関連性を多少疑わなかったわけではないが、あそこまでの凶悪事件を起こすとは予想をしていなかった。

続きは 、覚醒ナックルズ【闇シリーズ】ニッポン最後の怪人 康芳夫の「暗黒老人日記」第二回 麻原彰晃が来た(その2)