最強対談：沼正三 VS 団鬼六（STUDIO VOICE Vol.267 MARCH 1998より）
最強対談：沼正三 VS 団鬼六 スーパーバイザー・沼正三全権プロデューサー / 康芳夫・・・3
沼 性行為のノウハウ、異端とされるアブノーマルな性の違いザー◯ンを発射するのがね、いろんなプレイをしても最終的には女の◯宮に向かって発射されるべきものであって、その前戯としてあるわけですね。前戯として一種の趣味的なものだとしますよね、変質者っていうのは特にマゾはそうでしょうけど、要するに子◯に向かって発射しないんですよ。だからほんとにMの中には童貞が多いんです、結婚はしていても。私も童貞であって、女房はもう四十年近く連れ添って処女妻なんですね。でも、やっぱり発射願望っていうのは男であるから備わっていて、どんな男もだいたい一斗缶半くらいの◯ーメンを生涯に出すそうですけど、それをどこに向かって出すかと、結局オ◯ニーです。プレイする時にいたぶられてMの男はそそりたった、感激してたなんて描写はよくありますけど、僕の場合に限って言えば、最高のM的状況にある場合、勃◯しないんですよ。それが一つの記憶と、思い出となった時に興奮するわけですね。その時の状況を空想の中で再現する時、それで勃起してマ◯ターベーショ◯で果たすと、という。プレイの最中にというか、普通プレイということ自体を感じませんね。特に知恵遅れか何かになって、それらしく服装を変え言葉も表情も変えて、飲み屋に行ってママさんから馬鹿にされるということで快感を感じる。「この中に唾を入れて貰えないか」って言うと、他のお客さんにわからないように杯の中に唾をみせるとか、特にSの女性でなくてもそういうことをやってのける可能性はいずれの女性にも持っていると。その場合はね、相手を見くびって何の判断力もないと見た場合の女性の面と、もっと普通の客として行ったときの面と、全然それは扱いが違う。そういうことに快感を感じる。鞭で殴られるより、蝋燭の火をたらされるより、快適なものをね。だからそのことはもう少年時代から芽生えてましてね、よく言うように何がどう来て何がきっかけであなたはMになったかなんて、ほんと愚劣な質問をよく聞くけど、生まれながらにして、それは。遺伝子に聞いてくれと。物心ついた頃から既にそういう傾向はあったわけですね、それが発展していったというか。特に僕らが少年時代育った頃なんか軍国主義時代まっただ中、戦争時代でしょ。だからそういう世の中の風俗の序列が決まってる時でこそ、逆転の現象がまた痛快だったわけね。男が威張ってて、女が三従の教えで大和撫子として鍛えられてた女の美徳という部分を剥ぎ取って、そしてその下に潜り込めばどの程度に本性を発揮するものかというふうなことを、私は体で体験してきたんですよ。東京◯◯大には四つの寮があるんですけどね、裏門からすぐ近いんです。で、裏門は開けっ放しになってて誰でも入り込めるようになってましてね、今は門番かなんかがいますけども、その時に馬鹿のケンちゃんということで私、有名で。家庭教師の募集で、小さいときから頭が悪くて学校も出てないと、年はとってても勉強したいから教えてくれといったような言いぐさで入り込んでいって、そこでいろんな躾をさせてもらうんです。廊下磨きから始まってね、そして私はその男の兄貴になって弟に手紙を持たせて、「事情があって私は名乗り出られませんけどね、この可哀想な弟が独立して自立していけるように躾てやってくれ」といったようなことで中にお金を五千円とか入れて授業料として入れて持っていくと、女の子たちが廊下磨きから便所掃除からさせるわけですよ。普通だったら恥ずかしい便所掃除なんかもね、ちゃんとタイルからしっかり雑巾で磨くわけです。そういうことで終いには「月謝はいらないから毎日でも来させてやってもいいですよ」って。それから電話はかける、電話でも手紙でも一人二役ですよ、そういう喜びってことでね。バーンとケツを殴られたこともあったし。貸し借りするんですね、私を例えばその女の人が外出する時は、自分の親しい友達に管理を依頼するわけです。小説じみているけども、お◯を触らせて揉ませられたことが一回ありましてね、「こういうことは決して人に言っちゃあ酷いわよ」っていうことでね、すっかりこっちを白痴に近い馬鹿だと思いこんでますから。後はその演技力が凄いって言われるけど、演技じゃない。その時に本来の自分に還ったという、本来自分は白痴なんだというような思いこみもありましてね。それで普通背広着てそれらしく普通人らしく振る舞ってることこそが演技というか、演技してないと飯が食えないんだから、会社にも通ったり何だしますよ、それこそが演技で、たまには本来の自分に立ち帰ってね、莫迦になる。そうすると女の子の一面がのぞけるというか。
・・・次回更新に続く
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