最強対談:沼正三 VS 団鬼六(STUDIO VOICE Vol.267 MARCH 1998より)

最強対談:沼正三 VS 団鬼六(STUDIO VOICE Vol.267 MARCH 1998より)

最強対談:沼正三 VS 団鬼六 スーパーバイザー・沼正三全権プロデューサー / 康芳夫・・・6

最強対談:沼正三 VS 団鬼六 スーパーバイザー・沼正三全権プロデューサー / 康芳夫

団 谷崎潤一郎なんかやたらに女の足を書くでしょ。あれはやっぱマゾですよね。女の足をここまで何で書くんだろうって思うよ。やっぱりああいう文章見てると谷崎さんはマゾやと思ったことありますけど。女の足はいかに素晴らしいかっていうの書くんですよ、あれはちょっと書けませんよ、Sは。

沼 僕は『富美子の足』とか、『瘋癲老人日記』に。

団 そうですね。

沼 『悪魔』という小説ではね、下宿している男がいて、階下に下宿屋の娘がいて、下宿屋の娘が二階に上がってくるときに、なんか鼻をかむんですね、青鼻を。で、そのハンケチかなんかをこっそり隠し持っていて、誰もいないところでその青鼻の跡をペロペロ舐める、そういう場面がありますよね。具体的にあれですね。遠藤周作の『月光のドミナ』なんてね、あれは夜のSM専門クラブみたいなものがあって、そこであなたは苦痛派か陵辱派かって聞かれるんだけどね、苦痛を愛好するっていうのはもちろん痛い目に遭いたいっていうことですよ、それから辱めを受けたいという。陵辱されることの快感ということがあれば必ずしも鞭と蝋燭が必要じゃないんですよ。

団 そうそうそう。

・・・次回更新に続く

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Modern Freaks Inc. Presents『家畜人ヤプー倶楽部』 vol.3 Executive Producer 康芳夫

詳細は Modern Freaks Inc. Presents『家畜人ヤプー倶楽部』 vol.3 Executive Producer 康芳夫

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