家畜人ヤプー_japonisme
「家畜人ヤプー」贓物譚(ぞうぶつたん)・・・『潮』昭和58年(1983年)1月号より(連載19)

森下君の根拠の曖昧さ・・・・・・(4) ある日訪れた幻の沼正三が、『女天下(ヴァイベル・ヘルシャフト)』全四巻を一夜にして読破しさったとするが、出来すぎの話である。いかな天才でもあれだけの大冊(私も持っている)を一夜で読 […]

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「家畜人ヤプー」贓物譚(ぞうぶつたん)・・・『潮』昭和58年(1983年)1月号より(連載7)

森下君は実は何にも知らないのだ・・・・・・(4) さりとて、小説の構想を実際にまとめ上げていくのは、予想以上に至難の業であった。ために、幾たびも、K氏を含め先輩畏友の意見を叩き、原稿の批判を仰ぎもした。しかし、先の連鎖エ […]

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「家畜人ヤプー」贓物譚(ぞうぶつたん)・・・『潮』昭和58年(1983年)1月号より(連載12)

『潮』昭和58年(1983年)1月号より 死者の国から呼び戻された幽霊・・・・・・(5) ともあれ、森下君の沼正三死亡説は、根拠がないだけ執拗であった。嵐山君の力作百枚にも、末尾に<本編はあくまでもフィクションです>と断 […]

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「家畜人ヤプー」贓物譚(ぞうぶつたん)・・・『潮』昭和58年(1983年)1月号より(連載11)

死者の国から呼び戻された幽霊・・・・・・(4) 矢牧君の賭けは成功した。矢牧君と再びコンビを組んだ康芳夫氏のバブリシティも与ってトゥ・ゲット・パブリシティ、『家畜人ヤプー』は思わぬブームを呼んだ。当時の千円の定価は高い。 […]

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「家畜人ヤプー」贓物譚(ぞうぶつたん)・・・『潮』昭和58年(1983年)1月号より(連載2)

沼正三は私である・・・・・・(2) 戦後最大の奇書と評価された(もちろん批判者もいる)『家畜人ヤプー』は、筆者不明のまま四半世紀以上が経過しながら、文庫版(角川書店)では堅実に版を重ねつつ、今もって筆者探しの興味がくすぶ […]

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「家畜人ヤプー」贓物譚(ぞうぶつたん)・・・『潮』昭和58年(1983年)1月号より(連載18)

森下君の根拠の曖昧さ・・・・・・(3) 康芳夫氏は、堤君とは学友であり、私よりも長い付合いである。その彼が、『ヤプー』に関しては、終始変らず私の代行者として一貫して一体の関係にある。なるほど、康氏は「千三つ屋」という、千 […]

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