ネス湖怪獣国際探検隊(2)
雑誌は常に反権力的、反体制的におもしろくキャッチで皮肉るのが常道なので、こんな記事も笑って読める。しかし、許せないのが日本を代表する某大手新聞のずさんな記事だった。その某紙はロンドン特派員発という記事でこのような趣旨の批判を展開した。
「この計画にはイギリス中が冷たい反応をしている。イギリスで美しい謎とされているネッシーを捕穫する必要があるのか、プロデューサーの康芳夫はモハメッド・アリやローリング・ストーンズを呼んだ興行師で学術探検とは無縁の人物だ。そんな日本人は動物愛護の精神に反してネッシーを殺し、死体を日本で見せ物にするだろう、という批判がスコットランドだけでなくロンドン中で広がっている」。このローリング・ストーンズを呼んだ、うんぬんなどまったくの事実誤認だ。これは糸山英太郎が呼ぼうとして失敗したのだ。このことからもいいかげんな記事、というのがわかるだろう。そんなことよりも、記者のねらいがあまりにも「低俗」な次元にあるので、まともに「ケンカ」もしようがなかったのだ。
・・・ネス湖怪獣国際探検隊:了