家畜人ヤプー_japonisme
SMと右翼の襲撃:2

天下に、”奇書”と称ばるるものの数は少なくはなかろうが、ここに紹介する『家畜人ヤプー』ほどの奇書は、おそらく二つとはないように思われる:「家畜人ヤプーの考察」 SMと右翼の襲撃:2 そしてもうひとつ話題になったのが、右翼 […]

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家畜人ヤプー_japonisme
康芳夫、三島由紀夫を語る(5)

昭和四十四年 『ぜひ、あれを見つけ給え。あれこそは戦後最大の傑作だよ。マゾヒズムの極致を描いたまったく恐ろしい小説だ。出版する価値のある本だ』 そう三島由紀夫は小生に熱を込めて家畜人ヤプーの内容を語りつづけた。 康芳夫、 […]

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「家畜人ヤプー完結版(ミリオン出版)」より---沼正三・・・5

「家畜人ヤプー完結版(ミリオン出版)」より---沼正三・・・5 ただ、誰でも言うことだが、長編小説は必ずしも当初の目論見の通りに進行してゆくものではない。作中人物が勝手に動き出し、喋り出すからである。この作品も、三十余年 […]

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家畜人ヤプー_japonisme
畜権神授説・沼正三『家畜人ヤプー』と日本神話の脱構築:巽孝之・・・その23

日本神話を脱構築する:畜権神授説・沼正三『家畜人ヤプー』と日本神話の脱構築:巽孝之・・・その23 もちろんクラークの限界は、右のオーバーロード形状描写からも即座に判明するように、キリスト教的悪魔像にすぎないものを「人類的 […]

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「家畜人ヤプー」贓物譚(ぞうぶつたん)・・・『潮』昭和58年(1983年)1月号より(連載10)

死者の国から呼び戻された幽霊・・・・・・(3) 私は、あくまでも代理人であった。だが印税の受取人は当人でなく代理人の私であることに、矢牧君はいささかの疑義も差しはさまなかった。私が売込みに行ったのでなく、私はひっそりと、 […]

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「家畜人ヤプー完結版(ミリオン出版)」より---沼正三・・・1

「家畜人ヤプー完結版(ミリオン出版)」より---沼正三・・・1 遠夜に光る松の葉に 懺悔の涙したたりて 遠夜の空にしも白ろき 天下の松に首をかけ。 天下の松を恋ふるより 祈れるさまに吊されぬ。(萩原朔太郎『天上縊死』) […]

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