康芳夫_philosophy
虚業家宣言(44):千両役者クレイ

千両役者クレイ 九月八日、記者会見の当日である。 前の晩、一日前にカリフォルニアからやってきたフォスターをロッキーは『ベニハナ』に連れ込み、記者連中を呼んで、ドンチァン騒ぎ、まるで自分がプロモーター気取りで、いい気になっ […]

続きを読む
康芳夫_philosophy
虚業家宣言(57):第五章 私の青春時代

オヤジのこと 私は昭和十二年、東京・神田で生まれた。香港に兄が、それに妹がひとり、アメリカにいる。 オヤジは中国人だが、慶応の医学部を出て神田で開業していた。慶応時代には、藤山愛一郎氏と初等科からずっと一緒だったという。 […]

続きを読む
康芳夫_philosophy
虚業家宣言(52):人騒がせなクレイ(2)

人騒がせなクレイ(2) 「オレはグレイテスト・アリだ。ファースト・クラス以外は乗ったことがない」 ホトホト困ってしまった。 こうなれば、パンナムのファースト・クラスにすでに坐っている客のうち四人に降りてもらうほかないでは […]

続きを読む
康芳夫_philosophy
虚業家宣言(11):勝つこと---それがすべてだ

——— 『虚実皮膜の狭間=ネットの世界で「康芳夫」ノールール(Free!)』 にて【虚業家宣言】先行配信中。 ——— 虚業家宣言(11):勝つこと---それがすべてだ ◆勝つこと---それがすべてだ 実は、私がクレイと交 […]

続きを読む
康芳夫_philosophy
虚業家宣言(51):人騒がせなクレイ(1)

人騒がせなクレイ(1) さて、いよいよ本番である。 対戦相手のフォスターが一足先の三月十日に来日。クレイに劣らぬ大口をたたいて、マスコミの目を集中するのに成功した。彼は羽田に着いたとたん、クレイについての記者団の質問に答 […]

続きを読む
康芳夫_philosophy
虚業家宣言(56):収支決算約一億円の黒字

収支決算約一億円の黒字 さて、最後に、この試合の収支決算、われわれがこの試合でいくら儲けたかを書こう。 支出としては、 ・クレイのファイト・マネー 四十万ドル ・フォスターのファイト・マネー 五万ドル ・旅費ファースト・ […]

続きを読む