虚業家宣言:康芳夫

厳しい許可条件(2)

そして、当局へ説明するときに、私は、学術顧問団も鋭意選考中であるという一項を忘れずにつけ加えた。

なに、初めから、学術顧問団なんて選んでいなかった。

私は、利用できるあらゆる筋を通じて英国大使館説得工作を続けた。駐英の日本大使館を通す手もあるが、私は、このルートは初めから使うつもりはなかった。日本のお役人が、こういうフィクショナル・ビジネスを理解できるわけがないからである。

結局、英国外務省がOKを出したのが八月七日。文化情報課長が許可を出してくれた。

だが、スコッチ・オフィスの方は、一層頑固で、環境保全、自然保護条例をタテにとって、私がいくら説明しても納得してくれない。頭のカタいこと、日本のお役人にひけをとらなかった。

そして最終的には、

一、麻酔銃など、飛び道具を持ち込まないこと。

二、何か事を行なう場合、必ず事前にスコッチ・オフィスのチェックを受けること。

という法外な条件をつけて許可してくれた。

これまで各国の、幾組ものパーティ、あるいは個人が、ネス湖の調査を行なっているが、これほど厳しい条件をつけられたところはなかったそうで、そういう点も、私は英国民の東洋人に対する差別意識の現われのような気がしてならない。

・・・・・・次号更新【執拗な朝日の批判】に続く

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『虚実皮膜の狭間=ネットの世界で「康芳夫」ノールール(Free!)』

真の虚業家の使命は何よりも時代に風穴を開け、閉塞的状況を束の間でもひっくり返して見せることである。「国際暗黒プロデューサー」、「神をも呼ぶ男」、「虚業家」といった呼び名すら弄ぶ”怪人”『康芳夫』発行メールマガジン。・・・配信内容:『康芳夫の仕掛けごと(裏と表),他の追従を許さない社会時評、人生相談、人生論などを展開,そして・・・』・・・小生 ほえまくっているが狂犬ではないので御心配なく 。

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