康芳夫_philosophy
虚業家宣言(73):狂乱のステージ(2)

狂乱のステージ(2) 「トームーッー!」 かぶりつきの女の子たちが、いっせいに舞台にかけ寄りハンカチを差し出す。トムは、いちいち、それで汗をふいては、また女性客へ。『愛の誓い』、『ディライラ』の頃になると客席の興奮は極に […]

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虚業家宣言(31):警視庁にしぼられた出版記念会

警視庁にしぼられた出版記念会 『ヤプー』に関しては、もう一つ、その出版記念会のことも書いておかなくてはなるまい。 どうせなら、派手にショー形式にしようというので、銀座の超高級クラブ『レッド・.ミナーレ』を、ここの取締役・ […]

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虚業家宣言(47):肥田彬氏との出会い(1)

肥田彬氏との出会い(1) そうこうしているうちに期限の四十五日はアッという間に過ぎてしまった。 十一月一日、私はクレイ戦の延期を発表。もちろん、金が集まらなかったから延期しますなどとは口が腐っても言えやしない。私はまたま […]

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虚業家宣言(122):いっせいに批判を開始した英国紙(3)

いっせいに批判を開始した英国紙(3) それにしても哀れな話ではないか。かつてイギリスといえば、スペインの無敵艦隊を撃破し、七つの海に雄飛した国だった。キャプテン・キッドの国だった。キャプテン・クックら、海の英雄を輩出した […]

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虚業家宣言(28):沼正三の代理人を探し出す

沼正三の代理人を探し出す 話を戻そう。三島さんから話を聞いて、すぐに私は『ヤプー』の出版を決意した。徹底したマゾヒズムが芸術にまで昇華している。「これはイケる」と私は瞬間的にそう判断を下していた。 ところが、三島さん自身 […]

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虚業家宣言(63):東大構内をチャイニーズ・ドレスで闊歩(1)

東大構内をチャイニーズ・ドレスで闊歩(1) 大学は、三十二年に一度横浜国大へ入ったが、翌年東大に入り直した。教育学部の教育哲学科である。現在、私をかなりよく知っている連中でも、私が東大を出ているということを疑っているむき […]

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