虚業商法十カ条:第五条『敵をつくれ』(1)
上杉謙信と武田信玄、宮本武蔵と佐々木小次郎、東急の五島慶太と西武の堤康次郎など世の中にライバル、好敵手といわれるカップルは数多い。
そして考えてみると、もし、それらのライバルの片一方がいなかったとしたら、相手の方も、そこまで伸びていたかどうかは多分に疑問のことが多いものである。小次郎を倒した後の武蔵からは、もう、あのじっとしていても滲み出てくるような殺気は消えてしまっていて、ひたすら、求道者としての道を歩むことになってしまっていたし、謙信に至っては信玄が死んだ後、京へ上るどころか、自分も病死してしまう。
ライバルの存在はそれほど、闘争本能を刺激する触媒としては強力なものなのだ。しかも敵が巨大であればあるだけ、自分も、それに比例して大きく見える。だから、何か事をやるに当たっては、常に自分より大きな存在を敵と決めてぶつかっていくべきだ。サラリーマンなら同期入社でトップの奴をネラい落とす努力をすることだ。結果的には落とせなくても、自分もそのレベルまで上がることはできる。
私が出版プロデューサーをやったときにとった作戦もそれだった。私が”敵”として選んだのが、池田大作であり、宮本顕治であり、松下幸之助であったわけだ。日本広しといえども、この三人を同時に”敵”とした人間は私以外にはいないだろう。
・・・・・・次号更新【虚業商法十カ条:第五条(2)】に続く
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