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2015.1.23発行 NO:0007
『ノアの方舟』発掘計画:康芳夫=ノンフィクション(安部譲二)
一九七◯年 三島由紀夫
戦後の日本人が書いた観念小説としては
絶頂だろう・・・『家畜人ヤプー』掲載開始!!
伝説の雑誌『血と薔薇』アーカイブス
全地球を睥睨(へいげい)するスフィンクス
『康芳夫』メールマガジン
そして『家畜人ヤプー』通信
毎月 第2金曜日・第4金曜日(祝祭日・年末年始を除く)発行
---------- https://yapou.club/ --
【目次】
1.小生近況
2.康芳夫版「噂の真相」
3.伝説の雑誌『血と薔薇』アーカイブス(2)
4. 康芳夫=ノンフィクション(安部譲二)
5.虚業家宣言(5)
6.『家畜人ヤプー』通信
7.編集後記
【本文抜粋】
家畜人ヤプー http://goo.gl/6mbXy wikipedia
昭和四十四年
『ぜひ、あれを見つけ給え。あれこそは戦後最大の傑作だよ。
マゾヒズムの極致を描いたまったく恐ろしい小説だ。
出版する価値のある本だ』
そう三島由紀夫は小生に熱を込めて
家畜人ヤプーの内容を語りつづけた。
◆一九七◯年 三島由紀夫氏(『潮』七月号より)
戦後の日本人が書いた観念小説としては絶頂だろう
・・・・・・・・・
この小説で感心するのは、前提が一つ与えられたら
世界は変わるんだ
ということを証明している。
普通にいわれるマゾヒズムというのは、
屈辱が快楽だ
という前提が一つ与えられたら、
そこから何かがすべり出す。
すべり出したら、それが全世界を被う体系になっちゃう。
そして、その理論体系に誰も抵抗できなってしまう。
もう政治も経済も文学も道徳も、みんなそれに包み込まれちゃう。
そのおそろしさをある小説は書いているんだよ
◆二◯一五年
小説(幻冬舎アウトロー文庫)
家畜人ヤプー1巻~5巻
http://goo.gl/lwQBIC (幻冬舎HP:家畜人ヤプーページ)
劇画(辰巳出版)
石ノ森章太郎らが描いた「家畜人ヤプー」全4巻が電子書籍に
http://natalie.mu/comic/news/113442
◆家畜人ヤプー初版より
【家畜人ヤプー 沼正三 一九七◯年】定本:都市出版社
その時魔女(キルヶ)は杖あげて
われを打ちつつ叫びいふ
「いざ今汝獣欄(獣の檻)に
行きて他と共そこに臥せ」
ホメーロス『オデュッセーア』
(土井晩翠訳)
第一章 発端
1 家畜調教問答
続きは・・・2015.1.23 配信メルマガにて