昭和四十四年
『ぜひ、あれを見つけ給え。あれこそは戦後最大の傑作だよ。マゾヒズムの極致を描いたまったく恐ろしい小説だ。出版する価値のある本だ』
そう三島由紀夫は小生に熱を込めて家畜人ヤプーの内容を語りつづけた。
康芳夫、三島由紀夫を語る(14)
彼は文学者としては非常に際立った存在ですが、人生の本質に触れて際立ったコンテンツを持ってる小説はそんなにないと思う。だけど男色の問題とか、男女関係とかを人工美学的に構築したというのは、彼にしかできないこと。いわゆる非常に人工的な美学をつくりあげたってことはね、それはまったく独自の世界です。
でも、何回も読んでるうちに飽きちゃうよね。あの事件がなければ、日本の文学史に残る作家の一人に過ぎなかったでしょう。もっと大変な人は谷崎をはじめとして、いっぱいいるわけだから。
・・・『虚人と巨人 国際暗黒プロデューサー 康芳夫と各界の巨人たちの饗宴』より抜粋
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団 谷崎潤一郎なんかやたらに女の足を書くでしょ。あれはやっぱマゾですよね https://t.co/A7wvfIB2cn 最強対談:沼正三 VS 団鬼六 スーパーバイザー・沼正三全権プロデューサー / 康芳夫 pic.twitter.com/BlPa1KFC8P
— 家畜人ヤプー倶楽部 Executive Producer 康芳夫 (@yapoo_club) October 15, 2020
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