風俗作家団鬼六さんの話
「私の想像では、新潮社の天野さんが作者ではないか、と思っている。本人はこれまで否定していましたが、あんなにうまい文章は、裁判官のものではないと思います。
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『諸君!』昭和58年(1983年)2月号:「家畜人ヤプー」事件 第三弾!沼正三からの手紙:森下小太郎
私は本誌五十七年十一月号と十二月号の二号にわたって、三島由紀夫が絶讃した戦後の一大奇書『家畜人ヤプー』の覆面作家・沼正三は、東京高裁の倉田卓次判事その人である、と指摘した。
倉田氏は、いずれは最高裁判事に擬せられる、第一級の法律家と聞く。その倉田氏が、かつてSM雑誌『奇譚クラブ』に連載されたサドマゾ小説の筆者と名指されて、もしそれがウソなら、黙っているわけもあるまい。
が、いまだに当の倉田氏から、そうであるともそうでないとも電話ひとつかかっでこない。
作者が匿名を希望するのなら、あえてその実名を曝きたてるのはどうか、といった意見をきく。が、十一月号でも記した通り、
1.作者でもない者が作者を称し、
2.沼正三名で児戯に類する作品や小論を発表しているとき、
3.真の沼正三は、これをコントロールする
責務があるはず。
以上の三点をあらためて記しておく。
それはともかく十二月号でお約束した通り、今回は「沼正三からの手紙」をお目にかけることにしよう。
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