日本神話を脱構築する:畜権神授説・沼正三『家畜人ヤプー』と日本神話の脱構築:巽孝之・・・その12
たとえば、国生み・国造りの神話からして、すでにイース化を免れていない。人間の暮らす地生の世界が「芦原の中つ国」と呼ばれ、神々のいます世界が「高天(たかま)の原」と思われた当時。伊邪那岐命(イザナギ)と伊邪那美命(イザナミ)といえば、誰もが日本最初の男女一対の神として記憶していよう。彼ら二柱の神は、天之御中主神(アメノミナカヌシノ)を筆頭とする天上の神々から「この漂へる国を納め理り固め成せ」という命をうけて天の浮橋に立ち、天の沼矛(ぬばこ)を海の中へさしおろしてかきまわした。その結果、矛の先端からしたたりおちた海水が積み重なって生まれたのが淤能碁呂島(オノゴロジマ)であり、ここに日本列島の起源があるというのが、少なくとも『古事記』の伝えるところである。ところが、イース史によるならば、王室探検隊の航時円筒船(シリンダー)「考える葦(ロゾ・パンサン)」号が、文化人類学的関心から過去へ遡及していったさいに、船長マイネカアが内命により純血種の原ヤプーの番(つがい)、すなわち雌のサナミーと雄のサナギーとを、畜化処理せずに名誉目的地(オナード・ゴール)としてのヤプン諸島に放すという実験を行なったのが地球史にして紀元前一二〇世紀、新石器時代の球面であり、それ以来、一万年あまりの間にその子孫が繁殖したのだとまとめられてしまう(正編、五七二~五七三頁)。いうまでもなく、天之御中主神(アメノミナカヌシノ)と伝えられるのはこのときのマイイネカアの名が託ったもの、伊邪那岐(イザナギ)と伊邪那美命(イザナミ)は雄ヤプー・サナギーと雌ヤプー・サナミーの、そして淤能碁呂島(オノゴロ)とは名誉目的地(オナード・ゴール)の、それぞれ変形された呼称にすぎない。しかも、高天(たかま)が原にしてからが、じつは本国星カルーに次ぐシリウス圏第九遊星タカンマハールの名であり、それはオヒルマン侯爵家の私有領星であった。このオヒルマン家の姉妹でのちに相争う羽目になるのが慈畜主義者アンナとその反対者スザン。アンナはのちに「大地の女神(テルス)」なる称号を得てアンナ・テラスと呼ばれ、スザンはアンナとの闘争に敗北したのち地球へ赴く。ただしイースの女性は旧来でいう男装が一般的ゆえにヤプーの眼からは男と思われたため、自らスザーノと変名している。アンナ・テラスすなわち天照(アマテラス)大神(同、五六一頁)、スザン=スザーノすなわち須佐之男(スサノオ)命(同、五七四頁)というのが、ここでは日本創世神話の真相を成す。
・・・畜権神授説・沼正三『家畜人ヤプー』と日本神話の脱構築:巽孝之 より・・・続く
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