参考資料(50年前):昭和版『家畜人ヤプー倶楽部』ご招待状

康芳夫、沼正三(『家畜人ヤプー』原作者)を語る(5)

「ヤプー」に関してのこれまでの漫画や舞台は全部、プロデュースにはもちろん僕が関わっています。映画化に関しても沼さんはすべて僕に任せてたし、今出てる石ノ森章太郎君の劇画は復刻で、売れてますよ。江川達也君のやつは、幻冬舎の子会社が江川君とちょっともめちゃって、現在中断しています。

沼さんは、「ヤプー」が性的な趣向とか、非常に低俗なかたちで受け止められたことがあって、あらゆる週刊誌が色々書いたし、それには必ずしも満足ではなかったですね。

僕は寺山のところにいた萩原朔実君にね、彼は今多摩美の教授だけど、40年前に最初にこの本を出した時、日大の学生だった彼に銀座の高級クラブで最初の『家畜人ヤプー』のパーティーを演出させたの。彼はそのことを最近新潮社から出版した『劇的な人生こそ真実』の中で詳しく書いていますよ。

・・・『虚人と巨人 国際暗黒プロデューサー 康芳夫と各界の巨人たちの饗宴』より抜粋

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