生涯のテーマを決めさせた”血のメーデー”
あの”血のメーデー”事件のとき、あのときも私は新宿西口のバーにいた。
何かいつもと違う雰囲気で外に出た私の目に、火炎ビンの赤い尾がいくつもいくつも飛んでいるのが見えた。牛乳ビンにガソリンを詰めただけの簡単なものだったから、さして効果はなかったが、ビュー、ビューと鳴る音が不気味だった。
警官のどなり声、群衆のシュプレヒコール。革命だ!私はそう思った。血湧き肉躍るとはあんなときのことを言うのだろう。
いつの間にか私は群衆の中に飛び込み、夢中になって火炎ビンを投げていた。一発投げてはサーッと潮の引くように引いて、また投げる。
私が、群衆、大衆の力の恐ろしさを初めて実感として認識したのがそのときだったわけだ。
”大衆を意のままに動かす”という私の生涯のテーマの一つが、このときに決まったのであった。
・・・・・・次号更新【東大構内をチャイニーズ・ドレスで闊歩】に続く
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『虚実皮膜の狭間=ネットの世界で「康芳夫」ノールール(Free!)』真の虚業家の使命は何よりも時代に風穴を開け、閉塞的状況を束の間でもひっくり返して見せることである。「国際暗黒プロデューサー」、「神をも呼ぶ男」、「虚業家」といった呼び名すら弄ぶ”怪人”『康芳夫』発行メールマガジン。・・・配信内容:『康芳夫の仕掛けごと(裏と表),他の追従を許さない社会時評、人生相談、人生論などを展開,そして・・・』・・・小生 ほえまくっているが狂犬ではないので御心配なく 。
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