第六章 トム・ジョーンズ

トム・ジョーンズ来日の記者会見

トム・ジョーンズ来日の記者会見

狂乱のステージ(1)

昭和四十八年二月十八日、夜七時五十分。超満員の大阪フェスティバルホールが一瞬、水を打ったようにシーンとなった。八割を越える女性客の視線が何かを求めるような期待感でステージの一点に集中している。

一瞬、司会の斎藤努の声が一際高くひびきわたった。

「ジス・イズ・トム・ジョーンズ!」

上着丈の短い黒のタキシード、フリルつき純白のブラウスにリボンタイ。パンタロンの裾は長く割れ、そこから真紅の裏がのぞいている。

アップテンポでたたみこむように始まったオープニング・ナンバーは『イントロダクション』。スポットライトがステージを走る。

トムが現われた瞬間から、もう客席は興奮の渦であった。

「トムー!」

「キャー、トムーッ!」

客席には、朝丘雪路と津川雅彦、アントニオ古賀、桂三枝、池坊保子などの顔も見える。

二曲目の『愛のともしび』、三曲目の『ブライト・ライツ』を歌い終わる頃には、もうトムは汗ビッショリ。身をくねらせ、汗を飛ばして歌いながら、トムはリボンタイをほどき、それで汗をぬぐう。そして客席へ向かって投げた。

・・・・・・次号更新【狂乱のステージ(2)】に続く

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『虚実皮膜の狭間=ネットの世界で「康芳夫」ノールール(Free!)』真の虚業家の使命は何よりも時代に風穴を開け、閉塞的状況を束の間でもひっくり返して見せることである。「国際暗黒プロデューサー」、「神をも呼ぶ男」、「虚業家」といった呼び名すら弄ぶ”怪人”『康芳夫』発行メールマガジン。・・・配信内容:『康芳夫の仕掛けごと(裏と表),他の追従を許さない社会時評、人生相談、人生論などを展開,そして・・・』・・・小生 ほえまくっているが狂犬ではないので御心配なく 。

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