虚人魁人 康芳夫 国際暗黒プロデューサーの自伝/康芳夫(著)より

虚人魁人 康芳夫 国際暗黒プロデューサーの自伝/康芳夫(著)より

コミッションかせぎ(1)

入学してひととおり大学の組織や仕組みを把握した私はさっそく、東大内の「財源」を検証した。高校時代は個人を対象にした単純なかつあげに終始していたが、やはり大学は規模がちがう。サークルや団体も、数も予算もけたちがいだ。

そこで私はまず、当時、注目を集めていた「東大新聞」に目をつけた。この大学新聞は年一回、官庁篇と民間篇という二冊の卒業生名簿を東大OBに一冊五〇〇円で売っていた。当時、住友商事や三菱商事等の大手企業や各省庁の管理職はほとんど東大卒だったので、確実に売れた。さらに、この二冊の広告収入が膨大な額になっていたのだ。当時、大学新聞の営業をやっていたリクルートの創業者江副浩正が、「これはもうかる」とこのシステムを発展させ、これを財源にして就職情報誌を創刊し、リクルートを創業したのは有名な話だ。

・・・次号更新【『虚人魁人 康芳夫 国際暗黒プロデューサーの自伝』 official HP ヴァージョン】に続く

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東大 五月祭 小生が五月祭委員長をした時代を 東京大学新聞 がインタビュー

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安定の眠りから目覚めよ

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