入場料の高さで宣伝(4)
つまり、入場料を常識外れの高値にすることによって、私はトム・ジョーンズの名をマスコミを通して日本人、ごく平均的な日本人にまで印象づけることに成功、その結果トムの人気はいやが上にも高まって、切符は売り切れたというわけだ。
高かろう良かろうというのが日本人である。高いものなら、きっといいものなんだろう、これが日本人である。たとえば、これを、入場料最高二千円ぐらいで売り出していたとしよう。二千円ぐらいの外タレはワンサといるから話題にもなるまい。話題にならなければ人気は沸かない。人気が沸かなけれぽ切符は売れっこない。
もう一つ、日本という国は、超一流とみなされるものが高く売れる国だから、高ければ高いほど売れる、そう私は判断したのだ。同じ品物でも、日本人は、必ず高い方に手を出す。外国人なら、よく品質を見極めたうえで安い方をさらに値切って買う。この違いを利用したのである。
ファッションの世界を見ると、もっとわかりやすい。ワンポイント・シャツ、セーターというのが流行している。ペンギンやワニのマークがついているあれだ。普通のシャツやセーターと比べると値段はグンと高くつけてある。品質は、たいして違わないか、まったく同じである。それはそうだろう、ワンポイントのシャツやセーターは外国から輸入したものではない。日本の工場で日本の技術で作って、マーク料を払って売っているだけなのだから。
これを利用すれば、儲かるのである。
・・・・・・次号更新【来日中止騒ぎの真相】に続く
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『虚実皮膜の狭間=ネットの世界で「康芳夫」ノールール(Free!)』真の虚業家の使命は何よりも時代に風穴を開け、閉塞的状況を束の間でもひっくり返して見せることである。「国際暗黒プロデューサー」、「神をも呼ぶ男」、「虚業家」といった呼び名すら弄ぶ”怪人”『康芳夫』発行メールマガジン。・・・配信内容:『康芳夫の仕掛けごと(裏と表),他の追従を許さない社会時評、人生相談、人生論などを展開,そして・・・』・・・小生 ほえまくっているが狂犬ではないので御心配なく 。
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