虚業家宣言:康芳夫

虚業商法十カ条:第六条『自分をさらけ出すな』

”虚業”というのが多分に奇術的性格を帯びていることは否定できない。奇術にはたいていトリックが伴なう。トリックを伴なった”虚業”達成の過程において、そのトリックを見破られれば、それは手品師が舞台でタネを見破られたようなもので、大失敗ということになる。

トリックを見破られないためには、よくわからない面、割り切れない面を残ておいた方が有利だ。一種、不気味な、えたいの知れなさが、深味を添え、不思議な魅力となり、彼のかけた暗示の中に周囲や世界の者がうまうまと落ち込んでしまう。そして一度落ち込んだら最後、容易に抜け出せなくなる。何もかもハッキリし過ぎると陰影も深味もなくなってしまう---。

大宅壮一の言葉である。

確かに人間、自分がよくわかるものはバカにしがちだ。自分が理解できぬものに恐怖を感じるのは、犬が知らない人を見て吠えるのと同じで、生物の本質である。

「近頃の若いもんは、いったい何を考えてるんだか・・・・・・」

と、会社の上役が嘆くとき、その上役は、若い部下を恐れているのである。すべからく自分自身をミステリアスな存在にしておいた方がいい。

・・・・・・次号更新【虚業商法十カ条:第七条】に続く

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『虚実皮膜の狭間=ネットの世界で「康芳夫」ノールール(Free!)』

真の虚業家の使命は何よりも時代に風穴を開け、閉塞的状況を束の間でもひっくり返して見せることである。「国際暗黒プロデューサー」、「神をも呼ぶ男」、「虚業家」といった呼び名すら弄ぶ”怪人”『康芳夫』発行メールマガジン。・・・配信内容:『康芳夫の仕掛けごと(裏と表),他の追従を許さない社会時評、人生相談、人生論などを展開,そして・・・』・・・小生 ほえまくっているが狂犬ではないので御心配なく 。

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