公演四回で二十万ドルのギャラ(2)
そのなかの一枚は、ステージの見取り図。スタッフの配置、人員を指示し、周囲を客に取り囲まれたステージなら制服警官五百名、前面だけのステージなら半数の二百五十名の警備を要求。ステージのとき以外も、二十四時間、警官十名でボディ・ガードするようにとの指示。
楽器については、とくにうるさく、ピアノの振動数は四四〇に合わせておくこと、ドラムは”ラディック”、アンプは”フェンダー・デュマル”の”ショーマン”などと実に細かい。
「バカヤロー、オレは楽器屋じゃねえぞ」
私は何度、そう叫びかかったかわからない。
相手が世界一の歌い手なら、オレだって世界一の”ホラ吹き”だ、ナメられてたまるものか。
だが、もし、ここで私がミルズの言い分をハネつけ、契約不成立というような事態になったら、私はトニーの顔をツブシたことになる。それだけはできない。
結局、付帯事項に関しては、私はミルズに全面的に降伏した。
来日の期日も四十八年二月十八日と決まった。
・・・・・・次号更新【執拗をきわめた妨害】に続く
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『虚実皮膜の狭間=ネットの世界で「康芳夫」ノールール(Free!)』真の虚業家の使命は何よりも時代に風穴を開け、閉塞的状況を束の間でもひっくり返して見せることである。「国際暗黒プロデューサー」、「神をも呼ぶ男」、「虚業家」といった呼び名すら弄ぶ”怪人”『康芳夫』発行メールマガジン。・・・配信内容:『康芳夫の仕掛けごと(裏と表),他の追従を許さない社会時評、人生相談、人生論などを展開,そして・・・』・・・小生 ほえまくっているが狂犬ではないので御心配なく 。
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