例によって吹きまくる(2)
・トム・ジョーンズ公演の残務整理を終えた後、三月十日に”ネッシー捕獲探検隊”事務局を開設する。
・隊員十五人は朝日新聞など全国紙に広告を出して公募。
・芦ノ湖、あるいは中禅寺湖で潜水訓練の後、七月五日頃現地に発つ。
・作戦は、まずフランスから五千万円で、三人乗り、時速四十五キロは出せる潜水艇を借り、同時にアクアラング隊を潜水させて、ネッシー発見に全力をあげる。発見した場合は潜水艇に装備されている麻酔銃をただちに発射、ネッシーを生け捕りにする。
・生け捕りにできた場合、世界中に見せて回る。捕獲の瞬間の宇宙中継も考えている。すでにアメリカ三大ネットワークの一つNBCから、「捕えた場合は十八億円出す」という話もきている。
・必要経費は約二億円。すでに大手の繊維、食品メーカーなど、スポンサーの目途もついている。
「私の想定では、ネッシーの体長は象の一倍半、結局、麻酔銃か電気鈷で仕止めることになるでしょう。捕獲した瞬間においてネッシーは私のものだが、その際、ネッシーの所有権について英国政府と交渉しなければならないかもしれない。いずれにしても、最初は英国民を尊重してエリザベス女王、ならびにロンドン市民の前で発表しますよ。あとは東京、モスクワ、北京と、どこへでも引き回して見せ物巡業する。最終的には、大英博物館に納めることになるでしょう」
そんなことまで吹いて、私は押しかけた記者諸君を煙にまいたものだ。記者諸君は、呼び屋の私が、突然ネッシーなどと言い出したから、何が何だかわけがわからず、キョトンとしていた。
・・・・・・次号更新【生存の可能性は五分五分】に続く
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