文壇・マスコミ・法曹界に大論争がSM奇書『家畜人ヤプー』の作者と名指しされた東京高裁判事の今後

週刊現代十月二十三日号(昭和五十七年)

二千年後の宇宙大帝国「イース」では日本人は白人女性の奴隷となり、快楽の道具にされている。主人公の瀬部麟一郎を通して、日本人の後裔の家畜人生活をマゾヒスティックな幻想のうちに描い奇書『家畜人ヤプー』。作者・沼正三の正体については諸説あったが、このたび決定的と思える新説が出た。ところが名指しされたのが末は最高裁判事かと噂される超エリートだったから、もう、大騒ぎ−−−。

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『諸君!』昭和57年(1982年)11月号

戦後の一大奇書『家畜人ヤプー』を読んだことのない方も、その書名だけはご記憶であろう。

昭和三十一年、SM雑誌『奇譚クラブ』誌上において連載が始まった当初こそ、故・三島由紀夫は別として、一部の好事家が注目したにすぎないが、四十五年に都市出版社から単行本が刊行されてみると、俄然、世間の耳目を集めた。

社会的認知を受けたか否かはともかく、サドだのマゾだのが流行語となり、大手をふって歩きだしたのも、『家畜人ヤプー』のお蔭といって差しつかえない。

『諸君!』昭和57年(1982年)11月号:衝撃の新事実!三島由紀夫が絶賛した戦後の一大奇書『家畜人ヤプー』の覆面作家は東京高裁・倉田卓次判事

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