沼正三の正体
ところで、沼正三の正体だが---もちろん、私は沼正三の本名を知っている。当初、私自身も天野氏が沼正三とイコールではないのかと感じたということは前に書いた。しかし、そうではないのである。たしかに、『ヤプー』の一部は沼正三の許可を得て天野氏が書いたから天野氏が沼正三であると言っても完全にまちがいというわけではないが、沼正三はもうひとりいる。
予想もつかぬ人物である。文壇との関係は一切ない。現在四十何歳、東大法学部出身、某官庁の現役の高級官僚---今の時点では、ここまで明かすのがせいいっぱいである。本人がマゾヒストであることはまちがいない。
私が、これ以上明らかにしないのは何故か。もちろん、本人の社会的立場への影響ということもある。だが、もっと大きい理由は、私は、仮構の上に立ったフィクショナルな人格沼正三を、大切にしたいからなのである。もともと人生はフィクションであり、世界も、フィクションである。この世で信ずるに足ることは唯一つ、無際限なるイマジネーションの世界であり、フィクションの世界だけであるからだ。
・・・・・・次号更新【再びクレイへ】に続く
---
『虚実皮膜の狭間=ネットの世界で「康芳夫」ノールール(Free!)』真の虚業家の使命は何よりも時代に風穴を開け、閉塞的状況を束の間でもひっくり返して見せることである。「国際暗黒プロデューサー」、「神をも呼ぶ男」、「虚業家」といった呼び名すら弄ぶ”怪人”『康芳夫』発行メールマガジン。・・・配信内容:『康芳夫の仕掛けごと(裏と表),他の追従を許さない社会時評、人生相談、人生論などを展開,そして・・・』・・・小生 ほえまくっているが狂犬ではないので御心配なく 。
---