東大構内をチャイニーズ・ドレスで闊歩(2)

虚業家宣言:康芳夫

何でそんな服装をしたのか。要するに既制の権威に対する反逆だ。詰襟、角帽で象徴される、東大生のエリート意識がががまんならなかっただけの話だ。

何回かつるし上げられた。ぐるっと回りを囲んで、

「所属を言え」

ニセ学生だろうと言わんばかりなのだ。最初の一、二回はそれでも、何とか答えていたが、後ではもう面倒くさくなって、勝手にしろという気で黙っていた。そんなに疑うんなら学生課ででも調べりゃイッパッでわかることじゃないか、頭の悪い野郎だ。コイツらこそ、ほんとに東大生なのか、そう思うことにした。

黙ってニヤニヤしているのを見ていると、気味悪くなるのだろう。いつでも最後は無罪放免だった。そんなことなら、最初から言いがかりなんかつけなければいいものを、まったくだらしのない奴らだと、むしろそちらの方が腹立たしかった。

学校には、よく顔を出した。といって授業を受けようというのではない。遊びの金を集めに行っていたのである。

・・・・・・次号更新【学生相手に金集め】に続く

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『虚実皮膜の狭間=ネットの世界で「康芳夫」ノールール(Free!)』真の虚業家の使命は何よりも時代に風穴を開け、閉塞的状況を束の間でもひっくり返して見せることである。「国際暗黒プロデューサー」、「神をも呼ぶ男」、「虚業家」といった呼び名すら弄ぶ”怪人”『康芳夫』発行メールマガジン。・・・配信内容:『康芳夫の仕掛けごと(裏と表),他の追従を許さない社会時評、人生相談、人生論などを展開,そして・・・』・・・小生 ほえまくっているが狂犬ではないので御心配なく 。

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