アリ×猪木戦の裏側で繰り広げられたアメリカンマフィアとの交渉(MAG2NEWS、2015年4月1日より)

トム・ジョーンズ来日の記者会見

ブランド化戦略を駆使した記念すべき虚業

ネシーを探索する前、ちょうどモハメド・アリを日本に呼んだ直後、私は世界的な大物ポップス歌手、トム・ジョーンズの日本公演を実現させていた。

このとき、私は初めてブランド化戦略を意識的に取り入れた。大物歌手の日本におけるブランド価値を限りなく高める手法をさまざまな形で実行したのだ。

この手法はその後のネッシー探索やオリバー君騒動の折にも使い、大いに役立った。例えばネッシー探索においては、世界中のマスコミを巻き込むという形でプロジェクトのブランド化が図られた。さらには人気作家で当時参議院議員であった石原慎太郎を探索隊長に据え、福田赳夫元総理大臣に後援会会長になってもらったことで大企業がこぞってスポンサーに名乗り出るほどのブランド力を最終的に持たせることもできた。

・・・以上、虚人のすすめ―無秩序(カオス)を生き抜け (集英社新書)より抜粋

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トム・ジョーンズ:狂乱のステージ

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