アミン大統領（11）：内戦、そしてアミンの追放
その頃、新宿のバーで会った友人の漫画家、赤塚不二夫は私に向かってしんみりとこう言った。「でもね、康さん、この企画は実現しなくてよかったんですよ。もしこんな奇想天外で誰も発想しないことを実現されたら、僕は漫画家廃業宣言を出すところでしたよ。もう僕は自信をなくして、漫画なんか描けなくなっちゃう。だからこれは『幻のファイト』でよかったんですよ」。彼は私に向かってこう慰めてくれたのだ。猪木は猪木で、「あれほど残念なことは私の人生でなかったし、これからもないでしょう」と言っている。
・・・アミン大統領：続く
－－－
そして今や伝説であり、現在を席巻するあらゆる総合格闘技戦の先駆けとも言えるアントニオ猪木対アリ戦の、影の調整。
