必要なドン・キホーテ的精神(1)
私は、ネス湖国際探検隊の”趣意書”にこう書いた。
−−−物質的繁栄に偏向し、ステロタイプな利便を指向する余り、精神領域の拡大と肉体的行動の充足に不毛をきたしている現代において、人間性の本然に根ざした夢や冒険、ロマンが社会生活にも私生活においても欠如している。
次代を担う青少年のために、健全な冒険心や、探求心を抑圧することなく発露させることが、人類の未来のために必要である−−−
もう少しくだいて言おう。
現代は冒険、ロマンを喪失した時代だといわれる。物質文明の発達と、それにともなう精神の荒廃。
新聞の社会面に、子殺し、一家心中、嬰児の死体遺棄が報じられない日はない。自分の近くで他人が殺されかかっていようが、「オレには関係がない」と見向きもしない。
幼稚園から大学まで続く苛酷な入試地獄。試験の点数が一点下ったといっては大騒ぎする母と子。同級生が交通事故に遇えば、「これでライバルが一人減った」と喜ぶ。そんなケースはどこにでもごまんところがっている。
そういう連中が成長すると、管理社会に組み込まれ、ある者はモーレツ社員になり、またある者は汚職官吏となる。完全な閉塞状況である。それに耐えられない脱落者がヒッピーであろう。
私がこの計画を発表したとき、ある人は、私をホラ吹きと言い、ある人はドン・キホーテと呼んだ。
望むところである。こういう時代だからこそ、金銭的なことを度外視し、存在するかしないかもわからぬネッシーにすべてを賭けてしまうというドン・キホーテ的精神が必要なのだ。
・・・・・・次号更新【必要なドン・キホーテ的精神(2)】に続く
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