虚業家宣言:康芳夫

いっせいに批判を開始した英国紙(2)

同じく、十一日付の『デイリー・エクスプレス』。

《ネッシーよ、深くもぐれ、黄色い潜水艇がやってくる!》という見出しでこのニュースを報じるとともに、社説でこう皮肉ってきた。

《英国では八月十二日が狩猟の解禁日になっており、この記事は、これにタイミングを合わせてある》

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英国のスポーツはどうなってしまったのか?十一日に日本探検隊がネッシー探検を発表するとはどうしたことか。しかもフランス製潜水艇で三ヵ月も怪獣ハントをやるとは・・・・・・。麻酔銃を使うとは何たることか。いまや、怪獣学の学者、学生なら誰でもネッシーの解禁日は四月一日(エイプリル・フール)だということを知っているのは常識だ。銃を使うなんてもってのほか。今、キツネを撃つことは極悪犯罪だ。ネス湖に潜水艇とはなんたることだ。残酷なスポーツ反対連盟はいったい何をしているのか

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十八日付『デイリー・メイル』にいたっては、ネス湖畔に坐ってカメラを構え、これまで一万時間以上ネッシーの謎と取り組んできたフランク・シールさんの、

「日本人隊がやろうとしているのは、PRのためのスタンド・プレイだ。連中はぜんぜん資料も調べておらず、何か最近とつぜん、ネッシーを思いつき、想像だけで、そのとりこになったのだ。気が狂ったみたいにめちゃくちゃだ」

という発言を大きく載せた。

しかし、われわれはそのフランク・シールなる人物には会ったこともない。話をしたこともないのに、どうして”資料も調べておらず”などということが言えるのだろうか。

私はこんな批判などは歯牙にもかけない。

数年前、イギリスのイエロー・ペーパーが日本では犬を虐待していると言って大騒ぎしたことがあった。要するに、イギリスと日本では、犬の飼い方の習慣が違っていたというに過ぎないのだが、執拗に非難を続けた。

今度の場合も多分にあのケースに近いと私は思う。

要するに根本にあるのは英国人の日本人に対するやっかみなのだ。落ち目の大英帝国が、GNP世界二位の”円出ずる国”ニッポンを嫉視しているのだ。

自分が落ちぶれかかると、隣人のやることなすこと気にさわるってやつだ。

・・・・・・次号更新【いっせいに批判を開始した英国紙(3)】に続く

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『虚実皮膜の狭間=ネットの世界で「康芳夫」ノールール(Free!)』

真の虚業家の使命は何よりも時代に風穴を開け、閉塞的状況を束の間でもひっくり返して見せることである。「国際暗黒プロデューサー」、「神をも呼ぶ男」、「虚業家」といった呼び名すら弄ぶ”怪人”『康芳夫』発行メールマガジン。・・・配信内容:『康芳夫の仕掛けごと(裏と表),他の追従を許さない社会時評、人生相談、人生論などを展開,そして・・・』・・・小生 ほえまくっているが狂犬ではないので御心配なく 。

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